
中華人民共和国
China

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一人っ子政策廃止
一人っ子政策がとうとう廃止となりました。
一人っ子政策を廃止するからと言っても、いくらでも産んでいいというわけではありません。
2人まで認め、3人目以降は今までと同じように管理されます。
一人っ子政策では、2人目を産んだら罰金を払わなければなりませんでした。
北京オリンピックの開会式を演出したチャン・イー・モウ映画監督も違反し、3人産んで約1億3,000万円の罰金を支払っています。
罰金を覚悟し2人目を産もうと決意しても、出産は勝手に出来ません。
出産するには「出産許可証」をまず取得しないといけませんでした。
では、もし妊娠しても許可が出なかった場合は・・・
強制的に注射を打たれて人工中絶、強制不妊手術させられることもありました。
中国には、全国で一人っ子政策の為の推進委員が16万人います。
彼らは夫々の地域で出産目標を決め管理します。
自分の担当エリアで2人目が生まれると、自分の責任になってしまうのです。
その為、強制中絶などの悲劇が行われてきました。
また、罰金を覚悟し許可もとってようやく2人目を産むことが出来たとしても、一人っ子の時には様々な恩恵が得られたのに対し、2人以上の子どもを持つと極めて大きな待遇の差があります。
・両親ともに昇級・昇進の停止
・学校への優先入学権の剥奪
・各種手当ての停止など
その結果、中国では2人目を産んでも、罰金を嫌がり役所に届けずに育てられる子供が増えてしまいました。
彼らは「闇っ子」と呼ばれ、戸籍がありません。
戸籍がないと、義務教育を受けることが出来ません。
また、医療などの行政サービスを受けることも出来ません。
きちんとした基礎的な教育を受けることが出来ない子供は、全国に約1,300万人いるといわれています。
「闇っ子」は特に、労働力を必要とする西部の農村地域ではその傾向が強いと考えられています。
また、一人っ子政策の影響で、中国では赤ちゃんの密輸売買も盛んに行われてきたと言われています。
子供が生まれてから数時間の間に密輸業者に売られ、その業者が中国国内の富裕層や外国へその子供たちを売り飛ばしているそうです。
福建省の北部では80年代から90年代にかけ、1万人以上の乳幼児が仲介業者に売られたとされています。
中国では無理やり子供を減らした結果、これから急激な高齢化社会への対応という問題が重くのしかかってきます。
現在、65歳以上の人口が約1億4,000万人。
この数字は2030年までには、3億人に達するとされています。
中国でのこの急激な高齢化社会は、世界初の事例です。
今までの高齢化社会は、ヨーロッパでも日本でも、国が豊かになり、社会保障制度や医療保険制度が整備されてから、高齢化が進んできました。
中国はそのような社会保障制度が整備される前に、高齢化が急激に来てしまいました。
特に農村部の年金制度は1991年から開始され、介護保険などはまだ導入されていないというのが現状です。
これから深刻な問題となります。
(2015.12)

結婚式は8にこだわる
中国の結婚式といえば、とにかく数字の「8」にこだわります。
8日、18日、28日と「8」のつく日にちにし、更に新郎新婦の入場時間も8の付く時間と気合の入ったこだわりようです。
また、毎年8月8日には、多くのカップルが結婚式を挙げます。
これは、8はもともと末広がりのめでたい数字とされていますが、さらに中国語で「8」の発音が、財産を築くという意味の「発財(ファーツァイ)」に似ているからです。
そのためホテルの電話番号も8の数字が入っているものが多く、自動車のナンバープレートも888という様な8の数字が好まれます。
中国の結婚式には、日本と違う不思議な習慣もたっぷりです。
①結婚式当日、新婦の家で2人で麺を食べる
当日は新郎が新婦の自宅に、新婦を迎えに行きます。
到着すると、新婦の自宅で2人で麺を食べます。
これは、日本の年越しそばと同じ考えで、夫婦が長く愛を育めるようにとの事です。
また、新婦の母親が作っておいた煮物に卵を入れて食べます。
これは中国では卵は縁起のいいものとされており、更に子宝に恵まれますようにという意味も込められているそうです。
②出発の際には、新郎が新婦に靴を履かせる
これは花嫁様に、「これから、ずっとついてきてください」とお願いの意味が含まれています。
③披露宴ではタバコで招待客をもてなす
タバコでのもてなしは中国での決まり事で、各テーブルに用意してあります。
新郎新婦は各テーブルを回って挨拶し、酒とタバコを勧めます。
(2015.12)

都市と農村の戸籍は別々の格差社会
中国では、都市と農村の戸籍は全く別々です。
都市で産まれると、都市の戸籍が与えられ、その都市に住むことが出来ます。
農村で生まれると、農村戸籍となり、都市に働きに出ても戸籍を移すことは出来ません。
農村戸籍の人々が都市部に出稼ぎに来ることも多くありますが、そういう人々は農民工と呼ばれ、都市戸籍と同じ仕事にはなかなかつけません。
その為、結局自分の農村に戻るしかありません。
もともとこの戸籍制度は農民達を農村に留めておき、農業を衰退させないためのものでした。
しかし、この戸籍制度による格差が現在、大問題になっています。
中国で都市戸籍を持つ人はおよそ3割。
残りは全て農村戸籍。
中国では、社会保障・公共サービスは戸籍によって決められており、その差はあからさま。
例えば、失業保険。
都市戸籍の人は対象ですが、農村戸籍の人は殆どが対象外。
年金は平均で20倍の差があると言われています。
その為、2020年までに戸籍を統一し、サービスを公平に受けられるようにしようとしています。
(2015.12)

ご祝儀は偶数
ご祝儀といえば日本人は1万、 3万、5万円と奇数を好みますが、中国人は逆に600、800、1000元など偶数を好みます。
また、8はめでたい数とされるので、380、680、880元なども良いとされています。
偶数には『対にって、共に白髪にな までそいとげる』という意味があり、これが奇数なら何となく不吉に思 われます。
祝儀袋は「紅包」と呼ばれる赤い封筒で、入り口近くでお祝いを述べた後、新郎に直接手渡しする方法が一般的です。
(2015.12)

置時計の贈り物は嫌がられる
日本では新築祝いや結婚祝いなどに置き時計を贈ることがありますが、中国人は置き時計のプレゼントを嫌がります。
理由は中国語の発音に起因します。
『置き時計を贈る』というのは中国語では「送鐘」です。
そして『送鐘』は『臨終を看取る』の「送終」とまっ たく同じ発音になるからです。
縁起の悪い文字と同じ音の物は嫌う中国人からすれば、それは不吉な物とな ります。
ただし、この言葉も置き時計や掛け時計を指しており、腕時計は「手表」といい発音が異なるので問題はないようです。
彼女への誕生日プレゼントや結婚記念日のプレゼントとして実際に贈られることもあるそうです。
(2015.12)

13は縁起が悪い
中国 人は「13」という数を避けます。
なぜなら中国では13という数字が、罵る言葉にも使われるからです。
それは、時計に「13」 という数が無く、真ん中の12時よりも行き過ぎ傾ぎているため、
『ばか』や『気違い』といった意味にも使われるからです。
また、「13」の中国語の発音、「シサン」が、「災難で一家の人が離れ離れになる」「離散する」という意味がある「失散」(シサン)の発音に似ているから嫌われているそうです。
(2015.12)

砂浜の砂1粒でも持出禁止(香港)
香港で砂浜の砂を一粒でも持ち帰れば、国家財産を盗む行為で最高2500香港ドル(約3万円)の罰金、もしくは6カ月の禁固刑となります。
(2015.12)

電車の駆け込み乗車禁止(香港)
駆け込み乗車は危険ですが、香港で行った場合、最高HK$5,000の罰金となります。
(2015.12)