オランダ
Netherlands
マリファナも売春も合法
オランダではマリファナが合法化されています。
マリファナはコーヒーショップと呼ばれる専門店で購入でき、ヨーロッパ中から好奇心旺盛な若者が集まってきます。
コーヒーショップでは1つのショップで5gまで買え、栽培も許可されています。
また毎年12月にはカンナビスカップという様々な種類の大麻を審査するフェスティバルが行われ、大麻解禁を求める活動家や団体・会社が広くスポンサーとなっています。
また、オランダでは売春も合法化されています。
この売春合法化は、女性の人権団体からも支持されています。
国家が売春を犯罪化すると、反社会的集団にビジネスの余地が生まれ、売春婦(セックスワーカー)の労働環境が劣悪なものになってしまうからです。
売春合法化の流れは、90年代のエイズの蔓延で決定的なものになりました。
禁止しようがしまいが、セックスを金儲けに利用する人は出てきてしまいます。
それなら認可制にし、衛生管理やコンドームの使用を義務付けた方が、当事者だけでなく社会全体の為にもいい!ということで合法化されました。
オランダでは赤線地帯に「飾り窓」と呼ばれる売春宿が並んでおり、顧客と直接、料金交渉をするシステムを行っています。
(2015.12)
庭にカバンがぶら下がっていると卒業試験合格の合図
オランダの学生は5月の卒業試験に合格すると、玄関に掲げた国旗や庭の木の枝に通学かばんを何日もぶら下げます。
これは、無事に高校の卒業試験に合格したという証しです。
オランダでは12歳位から 職業訓練中等教育(VMBO) 、 上級一般中等教育(HAVO) 、 大学進学中等教育 (VWO) と選択します。
若いうちから既に将来の進む道が決まってくるようです。
(2015.12)
家の前にぬいぐるみを飾ると赤ちゃん誕生の合図
オランダでは、家の前や窓に、鳥の大きなぬいぐるみなどを飾りを付けた光景を時々見かけます。
これは、赤ちゃんが生まれた合図です。
(2015.12)
結婚式は市役所で?!
オランダの結婚は、市役所で市の職員立ち会いのもとで式を挙げます。
結婚届けに新郎新婦や証人、市の職員等が署名し、指輪などを交換して結婚が成立します。
市の職員だけで質素に行われる結婚式もあれば、家族・親類・友人などたくさんの招待客と共に派手に行われる式もあり、これはカップルの希望次第です。
市によっては古い教会や歴史のある建物などで式を挙げさせてくれるところもあります。
(ただし追加料金が必要です)
信心深い人はこの後、教会に行ってもう一度結婚式をします。
つまり、市役所で誓いの言葉を述べ、指輪を交換し、それが終わったら指輪を外し、教会に移動して、もう一度誓いの言葉を述べ、指輪交換をします。
オランダではこのように2回結婚式を行うのが普通です。
その後、披露宴会場へ移動しパーティーとなります。
これを2002年2月に挙式したオランダ皇太子も同じように行いました。
しかし王室の場合、招待客が多過ぎるので市役所の替わりに旧証券取引所で式を挙げ、その後そこから歩いて5分ほどのところにある新教会でもう一度式を挙げました。
(2015.12)
世界で初めて同性婚を認めた国
オランダでは2001年、世界で初めて同性結婚法が施行されました。
売春も大麻も安楽死も合法化し、自由過ぎる国というイメージが強いオランダですが、そうなった経緯があります。
オランダは第二次世界大戦時にナチスドイツによって占領されました。
占領されたヨーロッパ諸国の中でも、オランダ政府は国をあげてヒトラーの政策に協力した唯一の国でした。
オランダ政府はナチスが求めたあらゆる情報をその資料と共に渡しました。
また、オランダ国家警察とナチス親衛隊との協力により社会の隅々までが統制され、ユダヤ系オランダ人の実に75%以上が収容所へと送られました。
戦後、こうしたオランダ政府の政策は国際社会からの非難を浴び、人々の自由を奪い人権を無視した当時の政策は大きな間違いだったとしてオランダ政府は世界に謝罪しました。
そして、その後は個人の自由と人権を極力認める社会作りを目指してきたのです。
現在では、売春も大麻も安楽死も合法化し、個々の判断と責任に任せるべきだとしています。
こうした個人の自由を尊重する理由は、過去の国家政策の間違いと反省によるものなのです。
また、70年代のアムステルダムは、アメリカに住む同性愛者たちの避暑地としてあまりにも有名な場所でした。
同性愛者専用の宿泊施設(B&B)やバーなどもアメリカ人による投資や経営が多く、同性愛者無くしては、オランダの観光業は成り立たないとまで言われていたほどでした。
このような経緯で、オランダで同性婚がいち早く認められたのも頷けます。
(2015.12)
勝手に広告メールを送り付けると罰金
オランダでは受け手の同意なしにメールを送りつけた場合、罰金の対象となります。
その額、最高で45万ユーロ(約7,200万円)の罰金。
執行後1年で、オランダ発オランダ着のスパムが著しく激減しました。
(2015.12)
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オランダ
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