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ルーマニア

Romania

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墓地が観光名所?!

ルーマニア北西部の小さな町サプンツァのお墓は「チミティール・ベセル(陽気な墓)」と呼ばれています。

この町のお墓は青が基調のカラフルに彩られた墓標で、高さが約2m、幅は50cmほど。
亡くなった本人の思いや、遺族が捧げた言葉、その人が死んだ理由、生前の職業&趣味などがイラストなどで墓標に描かれています。

この地方では昔からの風習で、死が近づいてきたと感じた村人は、自分の人生を振り返って詩で表現し、また自ら棺を用意して旅立ちの準備を整えるそうです。

 

始まりは1935年。

村の木彫り職人の青年スタン・イオン・パトラシュ(当時27歳)は、愛する者を失った人の悲しみが癒えることを願って墓標を明るいものにしよう思い立ち、故人が残した詩と絵を彫りつけたのがこの“陽気な墓”の始まりでした。

 

お墓のイメージを覆すその美しさに観光ツアーが組まれ、その芸術度の高さからお土産に墓標のレプリカも売られています。

このお墓を見ていると墓地に対する暗いイメージが吹き飛び、他人でもひと目で故人の人柄が分かり親近感を抱かせます。

(2015.12)

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ルーマニアの陽気なお墓

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東ヨーロッパ

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